【クリエイティブ講釈】#1 創造力は衰えない─Creative Calling 創造力を呼び出す習慣より

みなさんこんにちは、「クリエイティブの樹」管理人のDeLTaです。

このブログでは、創造力をテーマに、さまざまなトピックを取り上げていく予定です。

その一環として、書籍で書かれていることなどを通じて創造性の本質について一緒に考えてみる

企画を考えました。それがこのブログにもあると通り「クリエイティブ講釈」という企画です。

これは、ただの書評、レビューではありません。書籍の内容を一方的にたくさん説明すること以上に、

内容が示唆するエッセンスを「クリエイティブの樹」の考え方と照合し、新たな視野を皆さんに提供するための化学反応を起こす場として考えていただけたら幸いです(言いたいことが渋滞してますね)。

第一弾は、チェイス・ジャービスさんの著書「Creative Calling 創造力を呼び出す習慣」です。

著者は、もともと医者としての道からフォトグラファーとして活躍するようになり、世界的な影響力を得ているクリエイターの一人です。

しかしながら、この本は彼自身の成功談、自伝におさまることなく、だれでもクリエイティブな才能を発揮するために必要な習慣や考え方について、惜しむことなく紹介されています。

それでは早速行きましょう。

一回目は、創造力や、クリエイティビティに関する多くの人が抱える誤解、迷信について掘り下げていきます。

  1. 創造力は生涯にわたって枯れることなく内側から湧き続ける

著者のチャイス・ディビスさんは創造力を、年齢とともに衰えていくものではなく

「いくつになってもわき続ける湧水のようなもの」ととらえています。

これは、子供のころを「創造力豊か」とか「感受性が高い」と評する今日の社会ではある意味逆説的なとらえ方です。

ですが、確かに体力も年齢とともに衰える人がいる一方で、生涯現役でバリバリ健康に動く人がいたりするように、100歳になっても若い人よりずっと頭の回転のはやい老婦人がいるように、ある意味”超人的”な力を有している人はどの世界にもいて、大抵そういう人は考え方が根本から違うものです。

この、創造力は衰えない、という考え方はいくつになってもクリエイティブな人間であるために必要なのかもしれません。

2.クリエイター≠芸術家、目立ちたがり屋、インフルエンサー

本書では、クリエイターという存在の考え方として、以下のように説明されています。

「クリエイティブであるということは、仕事をやめたり、ベレー帽をかぶったり、パリに移住したりすることとは違う。ほかの人とは違う恰好をしてみたり、新しく芸術家の友人を何人もつくったりすることでもない。新しい仮面をかぶってみたり、新しい階段へと進んだりすることでもない。」

そして、クリエイターとはこういうものだ、という固定観念を一度取り壊すことを筆者はおすすめしています。

これは、「クリエイティブの樹」でも同様のことをお伝えしています。

奇抜な恰好をしたり、たくさんのいいねをもらうことがクリエイターではないのです。

自分の生来的な創作欲求を無視して、人と違うことや、承認欲求にとらわれた行動を行うことはむしろあなた自身の創造性を殺す行為につながるのです。

自分自身の心の声と対話することなしに、クリエイティブな感性というのは育たないのです。

・創造力は嗜好品ではない

以前、XでGiovanni CorazzaさんのTEDxでのトークについてコメントしたことがあります。

彼もまた、「創造性は嗜好品(Luxury)ではない」ということを冒頭で説明していました。

これと同様の考え方を、この本でも著者が話しています。

創造力というのは、限られた立場の人が使う贅沢な能力ではない。むしろ、人間が健康のために運動したりするのと同じで、生活に必要な力。

この創造力を抑え込もうとしたり、間違った使い方をしてしまうと、不健康になってしまう。とさえ言っています。

「クリエイティブな樹」でも、この考え方を採用しています。

過去のツイートを見ていただければわかりますが、創造性は筋肉と同じ。

健康のために、使う(そして使い続ける)必要があるし、そして使い続けることによって鍛えることができるものなのです。

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